端島(はしま)Hashima

岩国港から南東22kmに位置する端島、面積0.67㎢、島の最高峰は南側にある見壁山(むかべやま)標高128m、北側にはタコウ山標高102mがあります。柱島群島では最大の沼、大蛇の伝説の「蛇の池」、船瀬の浜(白砂)、あしだれ(バラス)の2つの浜があります。

 




端島神社 Hashima Jinjya

市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、田心姫命(たごりひめのみこと)、湍津姫命(たぎつひめのみこと)の三女神が祀られ、海上安全の守護神として信仰を集めています。

あしだれ Ashidare

端島の西側にあるバラスのビーチ、小石の浜で島民に「あしだれ」と呼ばれている。柱島群島のうち黒島、伊勢小島、鞍掛島を望めます。浜には売店、トイレ、シャワー、海の家などの便利施設はありません、夏季でも島外の方は知らないビーチなので空いてます。小石の多い浜なので歩くと脚が疲れます。蛇の池付近より舗装が無い道となります。

A:端島桟橋から端島神社、B:蛇の池を超え、あしだれ(浜)まで徒歩で約20分です。

端島の伝説 蛇の池(じゃのいけ)

端島は内海に浮かぶ美しい島で昔から漁業農業で生計をたてていた。【蛇の池】は村の外れの寂しい所であった。昔この島の西の上に杉本与惣左衛門という人がいた。ある秋の日裏山にある持山の畑にサツマイモ堀りに出掛けたところ山路に一匹の大蛇がいた。長さは100メートル、中尾山を枕に池に尾を浮かし、真っ赤な目を輝かせ与惣左衛門に迫って来た。負けてたまるかと心に念じ、伝家の大小二振りの名刀を大蛇めがけて「おのれ憎き大蛇め」と叫ぶや否や投げつけた所、大蛇の頭からこんこんと血が流れ、遂に倒れて与惣左衛門に「これから先、お前の家代々【与】の字の付く者を絶やしたら、再び現れ島の者を食い殺してやる」と云い残して池の内に沈んだ。これから杉本家は与二左衛門、与左衛門、与四左衛門、与惣と続き、その時の刀は財宝として今もある。

 

柳井市平郡島にある蛇の池と底が繋がっているという伝説もあります。